2009年08月20日

レモン哀歌〜高村光太郎

ペン 駐車場
昨夜あんな事故をみて、生きることについて寝る前に考えた。

今生きているということ

それはミニスカート・・・と谷川俊太郎は書いている。

のどが渇く』 『くしゃみをする』 『手のぬくもり』・・・


アルプス』 『今が過ぎてゆくこと』・・・・・・・・・・


すべての存在を冷静に受け入れることだと感じてしまいます。

感謝の気持ちがまた最前列にきたぞ。

大好きな【レモン哀歌】を紹介します。



詩人:高村光太郎が7年間精神分裂症の妻を愛し続け妻:智恵子が亡くなった後、最初に書かれた詩です。



〜レモン哀歌〜

そんなにもあなたはレモンを待っていた

かなしく白くあかるい死の床で

わたしの手からとった一つのレモンを

あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ

トパアズいろの香気が立つ

その数滴の天のものなるレモンの汁は

ぱっとあなたの意識を正常にした

あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ

わたしの手を握るあなたの力の健康さよ

あなたの咽喉に嵐はあるが

こういう命の瀬戸ぎわに

智恵子はもとの智恵子となり

生涯の愛を一瞬にかたむけた

それからひと時

昔山巓(山頂)でしたような深呼吸を一つして

あなたの機関はそれなり止まった

写真の前に挿した桜の花かげに

すずしく光るレモンを今日も置かう
 





凄く切なくなりますが、自分の中ではもう1つセットで読んで頂きたい詩があります。(知らない方もいるのでは?)
智恵子の死から11年後。
山小屋にいた時の66歳の詩




〜案内〜

三畳あれば寝られますね。

これが小屋。

これが井戸。

山の水は山の空気のように美味。

あの畑が三畝(うね)、

今はキャベツの全盛です。

ここの疎林(そりん)がヤツカの並木で、

小屋のまわりは栗と松。

坂を登るとここが見晴らし、

展望二十里南にひらけて

左が北上山系、

右が奥羽国境山脈、

まん中の平野を北上川が縦に流れて、

あの霞んでいる突き当りの辺が

金華山(きんかざん)沖ということでせう。

智恵さん気に入りましたか、好きですか。

後ろの山つづきが毒が森。

そこにはカモシカも来るし熊も出ます。

智恵さん こういうところ好きでせう。



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ここまでと向き合いたい!といつも感じます!

愛の意味を模索できる日々に・・・感謝・・・合掌。



株式会社Pシール


posted by P at 17:48| 日記
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