2021年07月10日

【シーリング材の 『軟化』 『硬化不良』について】




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【シーリング材の 『軟化』 『硬化不良』について】

シーリングの”硬化不良”と”軟化”は違います

専門業者でもこの違いをごちゃごちゃにしている方がいらっしゃいますので確認の意味でも書かせて頂きます

【 硬化不良 】

『硬化不良』とは新築時から材料が一度も硬化しなかった現象の事いいます
硬化不良の判断基準は、材料に触った際 指に材料が付着するか否かです

【  軟化  】

一度 硬化したものが 経年に伴い 柔らかくなった現象の事をいいます
もちろん 指触確認の際 指に材料が付着します

■ 『軟化』 なのか 『硬化不良』 なのか 判別は容易ではない 

つまり べたつく材料を前にした際 『軟化』 なのか 『硬化不良』 なのか 判別は容易ではないのです

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《 ※硬化不良と判断するまえに確認です 》

新築時 そこそこの規模の建物の場合 引き渡しの前に元受けの品質検査が 毎日の様に行われます (大手ですと本当に多数回実行します)
文字通り 重箱を針で突く様な検査です”ダメ出しの専門家”が入れ替わり立ち代わり チェックし 建物は”付箋”だらけになります 一回の検査で ダメ帳は 1冊の本の様になるのです
その様な検査実行中 ”硬化不良” を”誰も”気が付ないということになります

また、洗浄やクリーニングの際 他の業者は 硬化不良のシーリングを触らない様にして施工したということになります
硬化不良とは多くは生産ロットで不具合が起きているケースか?硬化剤を入れ忘れたりしたミスなど 一部の部位やフロアのみに起こることが多いですので建物全体ということであるなら硬化不良の可能性は低いと考えられます


《 では軟化とは 》

『軟化』とは 2000年前後〜20120年頃(各メーカー違う)の2成分形ポリサルファイド系シーリング材におこる一度硬化したシーリング材が 練りたての様な柔らかい状態になる現象をいいます


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【 旧ポリサルファイドから→新ポリサルファイドへ 】

90年代後半に環境への配慮を目的として、鉛(なまり)入りの”旧ポリサルファイド”から 新しくイソシアネートを使用した主原料(ポリマー、硬化剤)に切り替わり各メーカーが配合した”NEWポリサルファイド”に変化しました


【 変成シリコンよりも ポリサルファイド 】

ノンワーキングジョイントであるコンクリートの外壁目地(3面接着)に関しては変成シリコンよりもポリサルファイドの方が適合するといった理由もあり、マンション等の躯体に多く ポリサルファイドが使用されています (特に官公庁に関する特記仕様は実績の多いポリサルファイドが圧倒的に多く使用されているのではないでしょうか)


【 シーリング製造メーカー業界全体 】

横浜ゴム(ハマタイト) サンスター(ペンギン) コニシ(セメダイン) 日立(ハイボン) カネボー(ベルエース) ブリジストン(ペタム) 昭石やシーカ・・・・等 撤退したメーカーもございますが このような経年による軟化現象が見られる傾向は、シーリング業界内の全体で起こっているのです
 
(参照:SC−M500)
https://www.yrc.co.jp/hamatite/news/index.html

【 軟化の防水性能の有無 】

コーチングやブチルという材料があります 主に止水処理の部位に使用される材料です
普段コーチングは アスファルト防水の端末処理に使用します
ブチルは サッシュなどの合わせ部に使われていたり 雨漏りするバケツの貼り付けるテープなどののり面に使用します

どちらも ”硬化しないことによって”長期的な止水機能を持っております

外壁で使用されるシーリング材は(施工直後) 伸縮率X接着率 は300%を超えるものがほとんどですが経年変化で硬くなり ひび割れた伸縮しない輪ゴムの様な状態になっていきます

しかし経年劣化で軟化していくシーリング材は 硬くなって 縮んで 破断してしまう事に関していえば少ないかもしれません つまりメーカーの言う 『 5年の漏水保証はクリアーしました 』 『軟化が原因で漏水が起こった事例はございません』
たしかに、メーカーの言う防水機能に問題はないという見解も理解が出来ます

しかし、外的な負荷がかかって シーリング材の”中身”が飛び出したりしてドロドロになってしまったり、目地幅や素材の関係で軟化した材料が目地から落ちたりする場合もあります このような状態になってしまうと 部分的ではありますが 防水性能などといった問題ではなくなってしまいます。。。

【 まだまだ続く シーリングの軟化問題 】

計算がし易い様に2000年〜2010年の10年を ”軟化の起こりうるポリサルファイド”を使用しているとすると
10年〜15年経過した建物の改修工事の提案の際 ”軟化”のシーリング材に気が付く事になります
2008年
  ↓
13年経過
  ↓
2021年(改修工事の為調査)
つまり今は真っ只中といますね

軟化現象の発見したての頃は 我々もびっくりしておりましたが 専門業者の間では 最近では物件が多すぎて日常化しております

【 メーカーの見解と結論 】

撤退したメーカーも多数あります (シーリングの保証は大半が5年です)

『 その保証責任を果たしております 以上です 』 

基本的には これが結論です

稀にこの問題で 裁判等をしているケースなどをみますが、軟化を原因とする材料のみの直球勝負で 既に5年以上が経過して保証期間が終わっている メーカーの出張を覆したケース見たことがありません

( 勿論 各メーカー 独自の見解と努力をしていくれております )

【 本当の問題点 】

長々と軟化について書かせていただきましたが 本当の問題点をきちっとして欲しかったからです

◯次の改修工事の時に 手間がかかる(お客さんの負担⁈)
◯今日現在も、同じポリフルサイドが使用されている
(しっかりと切り替えて対応しているメーカーもあります)

●正直なところ ニューポリサルファイドが発売されたとき 経年劣化した際 軟化 していく想定で作られていなかったと思います

結果 漏水と言う問題は免れたとしても 次の改修工事では 我々のような専門業者は ”通常の価格”では再施工することは困難となります

それを何も知らないお客さんが負担すると言う構図には問題があると思います

※しかし同時に注意してほしいのは、軟化を理由として 高額な単価で見積もりを入れる業者も存在していることも事実です
きちっとした専門業者であれば、毎日のように軟化している材料を扱っておりますので 適正な価格で再施工することが可能です 
※通常の何倍も費用がかかると言うのはあり得ません

●軟化が発生している事実があるにもかかわらず 今日現在も その主成分の材料が製造販売されおり施工が行われていると言う事は私自身本当に問題だと感じます


【 シーリング工事に関わる 改修工事 】

費用が捻出できなくて 泣かされている同業者も多いと思います
(気持ちわかりますよ 笑)

しかし問題に直面しても われわれは前を向いて進んで行かなくてはいけません

(とくに 軟化に関しては ある程度 メーカーからは切り離されて 施工側に負担が大きい気がします)


しかし実際は 施工店もメーカーも みんなが補いあって 取り組んでいる様に感じています

揚げ足を取るのではなく 転んでしまった人間に手を差し伸べながら 邁進していきましょう

折り合いがつかないという 折り合いの付け方から始まる よき関係に・・・・感謝・・・合掌。∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬

《Pシール#ワクワクしよう!#丁寧に!!》
『 ”きもち”のうるおいを大切に 』
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『 ”正しい道”を行こう!!』
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posted by P at 23:48| シーリング
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